【レポート、日記】2015.10.12 京都Green&Garden有末剛、倉持伊吹二人展「虚空華」

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縄と髪と墨と。

肌と、視線と、衣と背景と。

見えるもの、見えざるもの。

施し施されるものたちの繋がりが這い、伸び、融合する。

幽玄と現実。幻と真実。

その境界は何処にあったのか。

境界は何処にもない。

ただ、無の中に、有機物が、拡がっていく。

そこに、取り込まれたい。余白のさらに外に居る私は、さみしかった。

伊吹さんの線は、強い反面嫋やかで

有末先生の縄は主張というより俯瞰の印象。

黒の力。

京都初の東京縛音舞も、虚空華の世界に取り込まれていました。

墨で命?自意識?を引っ張り出された女たち、と私には見えました。

俗世の煩悩、激しい嫉妬や苦悩の赤を引きずる女に捕らわれそうな男

白の女

縄によって捕らえ、昇華する儀式。

いつも以上に、祭事という印象をうけました。

横並びでなく縦に並ぶ連縛は、今まで見たことのない形。

田沢麻紀さんに、縄がかかり目がとろっとなった瞬間いつも

その場全体がミルク色の膜がかかったようになる。

古代の酒に酔ったように。

唇からどんな言葉が溢れているのか、悩ましくなります。
この日が最終日、

ご厚意を頂戴し緊縛的布小物「巡」のブースをださせていただきました。SNSで知り合ったお客様、お久しぶりのお客様がたくさんいらしてくださいました。

はじめての東京以外での展示販売でした。

虚空華、を意識した黒

そして夏からずっと作りたかった、強く激しい感情をにじませる作品ということで、

今回「蝶の影」を出させていただきました。

素敵な空間で、作品をお出しできること、皆さんにご挨拶すること

とても光栄でした。

そして、ちゃっかりと、古くて太い梁に、吊られてきました。感無量。

Green&Garden様、ありがとうございました。


そして、引き続き一部作品を委託販売させていただいております!

旧い染物工場を改築した、趣のあるギャラリーです。 次回展覧会 、是非お立ち寄りください。

「虚空華」、巡回展もあるようです。そちらも、楽しみです。
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