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【レポート】2015.11.8 アモーレ銀座「ヒトガタ芝居」

いつもお世話になっているアモーレ銀座さんhttp://amoreginzagalleria.blogspot.jp/?m=1

のオーナーLUNEさんのお芝居。

バイオリンは、黒色すみれのさちどん。

人形を使うということしか前知識がないまま伺う。

私は正直人形、というものがずっとピンとこなかった。

人を模した、人のようなもの。一方的な愛を享受するもの。

そんなイメージを持っていた。

けれど冒頭で一気に覆った。

等身大のヒトガタと、それを操る黒子の関係性

後ろから抱きすくめるように、白装束のヒトガタを操り、さめざめと泣かし、激しく胸を掻き毟らせる。

ヒトガタは、生を持つ。

操られている無機質の物体のはずなのに。

人形師がうごかしているのではない、ヒトガタが動いているのだ。

ヒトガタと、マスクを被った人形師の対等な立場の関係性

ラブとタナトスを繰り返す表現。 

疲れ切ったように見えていたのに

ヒトガタの頰には赤みがさし、安らかな慈愛に満ちた表情に変わる。

そして人間の少女の姿になった人形と仮面をとった人形師の関係性。

生身の人間同士でないからこその

綺麗な、濾過された、混じりけのない愛の表現。

私は、ヒトガタが羨ましかった。

人形師の動きで生をうけることができる事

観客其々の視点によって感情を与えられる事。

しかもヒトガタは確実に人形師を、観客を動かし、与え

人形師と、観客との間で巡らせているものがはっきりと見えるのだ。

人間ではないのに。

愛のある緊縛ショーを見ている時と同じ種類の涙が出た。

私は縄に委ねている自分の姿を、ヒトガタの姿に見ていた。

あんな風に縄で生をうけ、循環の輪に組み込まれることができ、縄の終わりを迎えられたら何より幸せだろう。

さちどんのバイオリンは、ギャラリー内に響き、膨らみ、層を作っていた。

厚みがある。

久々に聴いたけれど、やっぱりとても、好き。
作品とTwitter上でしか見知ることができなかった情熱的な女史と、はじめてお会い出来着物の話に花が咲いた。

嬉しかった。

11.15からジュエル展でお世話になります。DMが息を飲む格好良さ。それに恥じない作品を出展したいです。

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プロフィール

巡(めぐる)

Author:巡(めぐる)
緊縛手鏡、四十八手縄入巾着、逢瀬の簪、堕ちた花弁シリーズ(蝋燭を封入したアクセサリー)をはじめとした
緊縛、和のSMがモチーフ布小物、アクセサリーを製作販売しています。
通販 http://megukinbaku.thebase.in
官能の記憶と期待を、日常に。
この世の全ては、秘するが花。
お品を介した、あなたと、私の秘密です。

緊縛イベントをはじめとしたフェチ系イベント、
美術展などのレポート
着物のこと
日記など。

稀に、緊縛モデルをつとめます。

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